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田舎暮らしの住宅見学会 ご報告

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2007年2月26日

去る2月25日(日)、八ヶ岳の冬らしくきっぱりと寒い日の午後、「田舎暮らしの住宅」の見学会を行いました。
ご参加いただいたのは8組13名の皆様。
お問合せが多く、住宅に対する関心の高さがうかがえました。

今回は長年「リタイア後の田舎暮らしの家」をテーマに実績を積んできた設計士松本勲氏を講師に招き、建築中の住宅1軒と居住中の住宅2軒のお施主の方々にご協力をいただきました。

まず最初は大泉の標高1000m、約400坪の森の土地を購入されたO邸。
ほとんど仕上がっている段階で、床に使用したヒノキの香りがふんだんに漂う空間です。
森の中なのに、開口部を大きくとって無垢の板のフローリングのおかげで、寒さを感じませんでした。
開口部を大きくとるのは、日照時間が長い八ヶ岳ではとても有効な手段です。
さらに、このお宅では床下にファンヒーターを入れ、温かい空気を基礎部分に充満させることで、足元が冷えないしくみを作っていました。

次はぐんと標高が下がって約700m、長坂の里山エリアに定住するM邸を訪ねました。

約100坪近い家庭菜園を持ち、夏はほとんど自家菜園の野菜でまかなえるほど。自慢の畑で参加者の皆さんに暮らし方を語るMさんです。
田舎暮らしでは頻繁に買い物に出かける消費生活よりも、生産と消費が程よい割合で係ってきます。だから食品をストックする食品庫はとても重要。
Mさんはこの部分だけはもう少し広くしておけばよかったと反省気味でした。
でも離れの倉庫(こちらも無垢の木製)を活用し、とれた食品の保存や加工を楽しんでいらっしゃいます。

最後は韮崎市穴山の標高約600mの里山エリア。
ここは昨年秋に引渡を受けたばかりのできたてほやほや。
おもしろいのは玄関手前の広い土間空間にクド(かまど)があることです。
女性がお一人で当面セカンドハウスとして利用されていますが、味噌やパンなどの食品加工や、自然素材の石鹸などをつくるのが楽しみで、この土間を作ったそう。
この日はそのクドで焼いたおいしいケーキや、自家製たくあんをごちそうになりました。
この家では日中カーテンを開けっ放しにしておくだけで、全く暖房が要らないほど。部屋の真中の火鉢がほのかな熱を発し、体にもやさしい温かみを感じました。

寒い日でしたが、無垢の木の家で受けたオーナーさんのおもてなしのおかげで、とても温かく感じられる一日でした。
(いとう)

投稿者プロフィール

代表取締役・中村健二
代表取締役・中村健二(株)ラーバン代表取締役 兼 八ヶ岳事務所所長
静岡県浜松市(旧三ヶ日町)出身
私自身も八ヶ岳南麓に移住し都会で暮らしたままでは得られないたくさんのことを手にしました。山梨峡北地域の8町村が合併、北杜市が誕生し八ヶ岳一帯の物件のことはもちろん、暮らしや気候、何でもお答えいたします。