先日、長坂インター前のスーパーで買い物中、名前を呼ばれて振り向くと
先月下旬に八ヶ岳事務所へ立ち寄って下さった、
八ヶ岳ふるさと倶楽部会員Aさんと、そのご長男(中学生)でした。
人口の少ない田舎なので、こういう場面は珍しくないんです。
が、今回は、少し特別な、心温まる偶然の出会いでした。
というのも・・・
あの日、突然お一人で事務所へ来られたAさんの、最初の一言は
「悲しいお知らせです」
というものだったんです。
同居のお父様が亡くなられ、ようやく落ち着いた、という近況報告でした。
偶然ですが、私も今年、実の父を亡くしたばかり。
直後から普段の生活に復帰するまでの数週間、
それはそれは数多くの、最初で最後の経験をして
身内を含む大勢の周囲の人との関わりの中で様々な感情が湧き出して
気持ちの整理をするのに、自分を受け止めてくれる友人との会話が
どれだけ、ありがたかったことか。
あの日は、そんなことを思い出しながらAさんのお話をうかがいました。
お忙しい中、こうしてわざわざ訪ねて来て下さった「思い」を受け止めることが
その時の自分にできる唯一のことだと思いました。
スーパーで声をかけて下さったAさんの瞳に
安心感のような柔らかい光が見えて、とても嬉しくなりました。
あの日、少しでもお話を聞くことができる時間が与えられたことに感謝。
ふるさと情報館スタッフとしてのお仕事は
物件情報の提供、現地案内はもちろんですが
一番大事なのは、こういうことなんだな、と思った瞬間でもありました。
(和田)