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長野◆富士見町/高原の古道・古き史跡で地域を識る【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2019年8月4日

山梨韮崎市から北杜市を経て、長野茅野市まで至る県道17号線。生活に密接した主要地方道で、物件見学の際に利用している方は多いはず。正式な路線名は「茅野北杜韮崎線」といい、山梨県でも長野県でも17号線が割当られています。

県道17号線で富士見町を走っていると、沿道にある火の見櫓に看板があり、ここがすでに「小六(ころく)」地区に至ったことに気づきます。ふるさと情報館を通じて「小六」周辺に移住した方は多く、宮崎駿監督の『もののけ姫』の登場人物「小六」は、ここから名付けたと言われています。

さらにこの「小六」という名前、戦国時代にこの地に暮らしていた「岡田小六」がそのルーツとされています。武田の家臣だった岡田小六は、甲斐の国(現在の山梨)に諏訪側の情勢を偵察、耕作のかたわら、石の裏に密書をしたため、武田方の使者に伝えていたそうです。

県道17号線の沿道には「小六石」が現在でも残り、石の裏には手紙を隠した割れ目も確認できます。県道17号はドライブにも最適な道路ですので、富士見町にお越しの際は、是非この石を探してみて下さい。 (本部 星野 努)