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栃木◆那須/「みその日」の味噌づくりイベント【那須高久・里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2019年5月13日

▲越谷から参加された方で、今年は妹さんと一緒です。長い間一度も欠かすことなく作っています。お味噌大好きと姉妹仲良く混ぜ混ぜです。

3月30日 1日目 味噌作りイベント 26名参加

早朝4時半、気温2℃。底冷えのする真っ暗闇の中、大豆の入った大釜2つに火を付けるが、なかなか燃え付かない。ちょっと焦ったがカマド焚き22年の経験、あの手この手で無事薪に燃え付き、オレンジ色の炎が立ち昇ると、やれやれこれで大丈夫と一安心。いつも7時頃に吹きこぼれることを目安においているのですが、今日はちょっと遅れました。

集合時間になると、懐かしいメンバーがボチボチ集まって来て「お久し振り~」と1年振りの再会に話が弾みます。今、来たばかりの人が「今日は何の日か知ってる~?みその日なんだって~」と言っているのが聞こえてきます。ここに来る途中車のラジオで聞いたとか。ホヤホヤの情報を教えてくれました。

「サァ~始まるよ~!」と日野屋さんの声が掛かると大釜の中から熱々の煮大豆が大きな金ザルに入れられ、別のテントの中に移され、そこにある機械で潰します(今は電動なので楽ですが、昔は手動で嫁の役目と頑張ったものですが、正直いってこれが嫌でした)。そこにたっぷりの麹と吟味された塩を入れ、よ~く混ぜ合わせそして煮汁を入れて練り合わせ、それを桶に詰めて出来上がりです。シトシト雨が一日中降り続きましたが、無事終了しました。

皆さんが帰られた後、釜口に焚き付けを入れて準備し、明朝は火を付けるだけ。我ながらいいことを思い付いたと心ウキウキ、その場を離れようと歩き出した時、何気なく振り返ると煙が出ている・・・これは大変!と駆け寄って燃え始めた焚き付けを掻き出しながら「火を付けようとしている時は、なかなか付かないで、まったく皮肉だナァ~」とブツブツ言いながら消しました・・・中に残り火があったらしい。

▲この大釜2つは大豆で、小さい鍋2つは黒豆です。

3月31日 2日目 25名参加

今朝も1℃と寒い。昨夜から今朝方まで降った雨で、昨夕燃え始め、掻き出した焚き付けはしっとりと湿っています。幸いな事に釜口の中は乾いていたので、何とか燃え始め、その後順調に燃え続けて予定の時間には、仕込みを開始することができました。

作業が始まると、ベテラン揃いで手際良くあっという間に終わってしまいました。炭火焼きの魚が焼き上がるまで、片付けをしながら1年振りの情報交換など、あちこちで和気あいあいと話が弾みます。ちょうど12時頃になると「魚、焼けたよ~?」と声が掛かりお待ちかねの昼食です。

▲田舎料理に舌鼓を打ちながらの宴会です。

初めて参加の方がテーブルに並んだ田舎料理に舌鼓を打ちながら、「これはうまい! 贅沢だな~」とつぶやいていると、近くに座っていた我が夫が「毎日ではなぁ~」と言葉を濁した・・・これには私も納得です。平成9年より始まった味噌作りイベントがいよいよ平成最後の開催となりました。このイベントのキッカケは、昔から毎年自分ひとりでやっている味噌作りがおっくうで気が重く、こちらへ移住されたばかりの人に、うっかり愚痴った茶飲み話から始まった事でした。

そのご夫婦は「え~っ!手作り味噌?いいなぁ~!!」と目を輝かせて言い、それを聞いて私の心が動き、知り合いだった日野屋さんにさっそく相談に行くと、二つ返事で承知してくれました。それから急いで参加者を募るとあっという間に10人位集まりました。最初は、場所が我が家の農業用ビニールハウスの中で、日野屋さんが準備してくれた道具と原料を持ち込み、日野屋さんの指導で始まりましたが、イベントでの指導は初めてとかで、お互い手探り状態でのスタートでした。折角だからと塩はあれこれ吟味し、試行錯誤を重ねて現在のおいしい味噌に至っています。

▲油と違って味噌は手が掛かりません。そーっと静かに寝かせておけば、おいしい味噌ができあがります。一年後が楽しみです。

1桶約30㎏作っても、自分の手作り味噌を自慢し、うれしくて知り合いに配ると、気づいた時には、自分が食べる分が無くなり次ができるまでの間、スーパーで買って食べている・・・好評な味噌作りを1年でも長く続けて開催できるようにとの思いからか、自然と「健康に気を付けて頑張ろうね」と別れしなには、必ず合言葉のように出ます。今の私には、生きる張り合い?です。

参加された方、お手伝いいただいた方、お疲れ様でした。一年間静かに寝かせて来年の今頃は、おいし~い味噌が食べられますよ。お楽しみに~。(那須店 高久 タケ子)

※みその日 毎月30日はみそか=30日の語呂合わせでみその日の記念日とか・・・。

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