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埼玉◆長瀞/宝登山・秩父花ごよみ【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2019年4月9日

秩父エリアの魅力のひとつに、通年咲き誇る草花を挙げる方がいらっしゃいます。なるほど。羊山(ひつじやま)公園(横瀬町)のじゅうたんのように一面に咲き誇るピンクと白の芝桜は見事なものです。また、美の山(みのやま)公園(皆野町)の山肌一面真っ赤に咲き乱れる山ツツジを求めて土地を買われた方もいらっしゃいました。そして宝登山(ほどさん)山頂(長瀞町)の臘梅(ろうばい)は、秩父エリアで最も早く春を告げ、2月下旬頃まで花の見頃を迎える毎年の風物詩。秩父に移住されて初めて冬を越し、一足早い春の訪れ、夫婦で見てきて感動した、なんてお話を良く耳にしました。


ロープウェイで登れる標高497mの山頂に咲く臘梅は、少し冷たい冬の青空の下、普通の梅と比べて小さく、うつむき加減の薄黄色の花が、ほんのりと甘い芳香とともに雄大な斜面を彩ります。臘梅は800株、約3000本あり、同じく山頂にある梅百花園では、2月上旬から3月下旬にかけて約170種、470本の梅が咲きます。3月上旬からはさらにしだれ桜が見頃を迎え、これからの季節、4月上旬から中旬にかけては桜、4月下旬から5月中旬にはツツジ、5月中旬から6月中旬はシャクナゲと移り変わります。秋になればライトアップされた紅葉が楽しめ、10月から12月にかけては冬桜、まさに四季折々の草花が楽しめます。



また、宝登山の麓には秩父三大神社のひとつ・宝登山神社、山頂には奥宮があります。ちょっとしたパワースポットであり、長瀞駅からロープウェイの乗り場までは歩いても行けますが(徒歩約20分)、駅前から無料シャトルバスが運行しています。



自家用車でお越しの方は宝登山神社を目の前にして左に曲がると、広大な駐車場(1日500円)があります。割とわかりづらい所にある宝登山ロープウェイ乗り場ですが、駐車場から見上げると看板が見えると思います。


バンビ号とモンキー号と名付けられた2台が30分おきに運行中、往復/大人820円、小人410円、片道の所要時間は約5分。割高になるものの片道購入も可能ですが、歩くとなると1時間ほどはかかりそうです。山頂は雄大な秩父の山並みと街を見下ろすことができ、また荘厳な杉の木に囲まれた奥院の周辺は、空気感がまるで違います。まだの方は今年こそは是非一度、宝登山山頂に登ってみてください。(本部 星野 努)