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栃木◆那須/那須店恒例・味噌づくりのイベント報告‼【高久の里山日記リターンズ】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2017年5月11日

那須店恒例・手作り味噌づくり

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3月25日(土) 一日目 早朝の気温-4℃ 参加者31人
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朝4時30分、大釜にたっぷり入った大豆を煮る為に、今年で21年目と年季のはいった腕前?でかまど口に火を焚き付ける。真暗闇の中に豆がらの焚き付けがパチパチと音をたて、飛び散る火の粉を見ながら、工務店からもらって来た廃材をくべる。

燃え付いて炎が安定し順調に燃え続ければ約3時間後には吹きこぼれる見込みです。その後蒸し煮にするのですが、集合時間までに大豆を煮るという責任がある私はその時まで気が抜けません。

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集合時間よりちょっと早目ですが、来た順に「日野屋さん」の指導で自分の味噌仕込みが始まります。今日は1才8ケ月の男の子が、ご両親と一緒に参加して味噌仕込みデビューです。

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ブカブカの大きな手袋をした掌にお母さんが丸めた味噌玉を乗っけてもらうと「エイッ」と桶の中に投げ入れる。この可愛らしい仕草を、周りで見守っている大人達は何時しか「孫を見る目」になっていました。「このエプロン姿の似合う男の子を見守りたいな~」と思う気持ちで「来年もお手伝いに来てね~」と約束しました。

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3月26日(日) 二日目 早朝の気温0℃ 参加者30人
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朝4時30分 天気予報では雨か雪が降るとか・・・。何とか午前中だけでも持ってほしいと祈る思いで外に出ると今日も真暗闇です。いつもの様にかまど口に火を焚き付けましたが、昨日細かい廃材を全部燃やしてしまったらしく、太く大きなものばかりです。あれこれ工夫して何とか集合時間までには、ふっくらと炊きあがり、今日も来た順に自分の味噌仕込みを開始しました。

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今日は2歳になったばかりの女の子が味噌仕込みデビューです。ご両親の真似をしてミンチ状の煮大豆と塩と糀の入った桶の中に手を突っ込んで「まぜまぜ、こねこね」と始まったのを見て「お手伝いえらいね~」と声をかけて、私は別の所に行きました。

1705那須-04すると「大変~!歯みがき粉!」とあわてて飛んで来た人がいたので「どうしたの?」と聞くと、「女の子が火傷した!」というので、歯みがき粉を手渡しました。

ちょっとしてから女の子の所に行くと「おくちゅりちゅけて、なおった~」とけろっとしていました。素手でミンチ状の煮大豆と塩と糀を混ぜ合わせていたので、低温火傷の初期症状?だったのか・・・モミジの様な可愛いお手手が真っ赤です。歯みがき粉の効き目は定かではありませんが、大事に至らず安心しました。

心配していたお天気も終わる頃にポツリポツリと降り始めましたが、それほどのこともなく助かりました。昼食は昨日と今日と同じメニューですが、炊事担当の女性の方々が愛情込めて作って下さった「田舎膳」に舌筒鼓を打ちながら、年に一度の顔合わせの味噌仲間達は一年分の話に花が咲いている様でした。

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3月27日(月) 三日目 雪
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我が家の畑で収穫した大豆を仲間数人で桶8ケ分だけの仕込みです。 今日は午後からなので、朝9時頃大釜に火を付けました。今朝方から降り始めた雪が私の赤大豆の鍋に降り懸かっています。よく見ると、なんとテントの端っこの真下に鍋が設置されていて、蓋の上に雪が積もっていました。

取りあえず夏に使ったヨシズを見つけて雪除けに立て掛けました。心配していた雪も次第に回復し、仲間が集合する頃には、すっかり止み今年の味噌仕込みも無事終わりました。

参加された皆さん、お疲れ様でした。(那須店 高久 タケ子)

※歯磨き粉が直接やけどに効くわけではなく、一時的な痛み止めとして作用することがあるようです。やけどをしたら冷水などで冷やし、早めに専門医の診察を!

投稿者プロフィール

ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子
栃木県那須町生まれ。1994年7月より「ふるさと情報館・那須店」として連携。「那須をもっと知ってもらいたい!自分の理想とする不動産業をしたい!」と里山イベントを企画し、子供の頃から駆け巡った里山で野菜作り・田んぼ・そば打ち・漬物づくり・味噌づくりなど、移住者と地元の友人と一緒になって活動中。