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宮城◆気仙沼/唐桑半島・お宅訪問!トンビと友達になったご夫妻に【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/佐々木 泰文

2017年2月3日

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12月下旬の小春日和、この季節としては暖かな太陽に照らされて、輝く海の向こうに気仙沼大島が見えます。唐桑半島の先端近くの鮪立港(しびたちみなと)の高台にある、Mさん宅を訪問した際の出来事です。

十年前に神奈川県より、ご主人の定年を機に御夫婦でこの地に移住して以来、地域の方々との交流を楽しまれています。自治会の役員を二年任期の奉仕のつもりで引き受けたところ、「皆様にお願いされて、数年も勤めてます」と笑うご主人。奥さんも一緒にこの地に馴染んでおられる様子でした。

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ご自宅の居間で、そんな話で盛り上がっていた時、天井のうえから、突然「ピーヒルルー、ピーヒルルー」と鳥の鳴き声が聞こえ、ご夫妻が、「トンちゃんとトンツーが来たので庭に出でみましょう」と言いました。

何のことかと思いながら、縁側からサンダルを借りて出て見ると、二羽の大きな鳥がくるくると輪を画きながら、高い空から自宅の屋根近くまで下りてくるではありませんか。

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そこで、ご主人が食パンを四半角に切ったものを空に向かって順番に「トン!」、「トンツー!」と言って放り上げ、すると、円を画いてた鳥が一羽ずつ順番に食パンを見事にキャッチして、岬の方に雄々と飛んで行き、その時一羽の方が「チチー、チチー」と鳴きながら飛び去りました。

ご夫妻の話では、この地域には前々からトンビが数羽飛んでくるそうで、数年前に偶然に家のうえを舞っていたトンビにパンを放り上げたら下りてきてキャッチしたそうです。その後毎日定期的に上空に来るようになり、その内に二羽になり、おそらく夫婦だろうと「トンちゃん」「トンツー」と名付けたとのこと。

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不思議と他のトンビは家の上には来ないそうで、ご夫婦が買い物や遠出で遅くなると、家の脇の電柱に二羽留って待っているので、「何処に出かけても夕刻前には帰って餌をやらなければ気がおさまらないのよ」とは奥さんの弁。

この地にすっかり馴染んで、自然・動物とも一体感を感じておられるご夫婦の会話と笑顔を見ていると、自分もこの仕事に携わることができて幸せだなーと感じるひと時でした。  (みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

投稿者プロフィール

みちのく岩手事務所/佐々木 泰文
みちのく岩手事務所/佐々木 泰文ふるさと情報館・みちのく岩手事務所 所長
元JA職員で都市と田舎を結ぶ取り組みを約15年担当者として務め、退職を機にふるさと情報館・みちのく岩手事務所所長として一念発起。民話の宝庫・岩手県遠野市在住にて、地元神社の神主としての顔もある。